---スムース革バッグ・小物のお手入れ方法と上手な保管の仕方---


■はじめに

皮革製品は日頃のお手入れを正しく適切に施すことによって、末永くお使いいただけます。「革を育てる」という表現があるように、使う度に味わいが増す天然素材の魅力を感じていただければ嬉しく思います。
ここでご紹介するお手入れ方法はスムースレザーに適した方法です。起毛素材、爬虫類、エナメル、合成皮革、生地など他の素材はメンテナンス方法が異なりますのでご注意下さい。

■革も人間と同じで個性があります

全く同質の革は存在しません。極端に言うと同じ商品の左上と右下の革ではキメや質が異なりますし、今日と3か月後の状態は異なります。ご紹介するメンテナンス方法が、どの商品のどんな状態にも正しいとは言い切れないのです。ですので、クリームやスプレーは、必ず目立たない箇所でテストを行ってから、本体に塗るようにしてください。


■水は大敵

皮革製品は水分を嫌いますので、できるだけ濡らさないことが大切です。雨の日に使う場合は、使用前に防水スプレーで表面に被膜を作り、水濡れから革を守ってあげてください。もし濡れてしまった場合は、柔らかい布で水分を素早くふき取り、形を整えて陰干ししてください。


■意外に効果的なブラッシング

お使いになられた後は、ブラッシングでほこりを払い落してください。ほこりに汚れが付着し、それが栄養分となってカビの原因になりますので、ブラッシングは意外に効果的です。その後に柔らかな布で空拭きをすると良いでしょう。洗車する時に、水洗いで表面の砂を落としてから、ワックスを掛けるのと同じ理屈で、布で空拭きする前にブラシでほこりを払うと細かな傷がつきにくくなります。


■革に栄養を与えましょう

革の表面が「かさついてきたな」と感じたら、ブラッシングの後に栄養分を与えましょう。革が健康的な状態を保つには脂分と適量の水分が必要で、不足してしまうと表面のひび割れ、強度の低下、型崩れや変形の原因になります。目立たない場所でテストした後、薄くムラなく全体的に栄養クリームを塗りこんでください。その後、数時間浸透させる時間をおいてから、空拭きして仕上げます。栄養分は液体状のものより、クリーム状のものがムラなく塗りやすいのでお勧めです。


■革にもクレンジング

皮革製品を使っていると軽い汚れや手垢などで、くすんできます。その状態で長期保存すると、汚れが取れにくくなるので、季節の変わり目などに汚れ落としで全体をクリーニングすると良いでしょう。もちろん、その後に栄養を与えるのをお忘れなく。

■汚れが目立つ場合には

目立つ汚れには、汚れの種類によって適切な方法をとる必要があります。
・ボールペンなど;プラスティック消しゴムで軽くこすってみる
・シミ;レザー用の石鹸で洗う。またはオイルを塗り込んで全体を濃くして目立たなくする
・角が白くなった;濃色の場合はミンクオイルなどを塗り、濃くして目立たなくする。淡色の場合は革用のコンシーラーで補色する。

■残念ながらキズは治りません

皮膚であれば治癒力があるので傷は治りますが、皮革についた傷は治すことはできません。しかし、目立たなくすることはある程度可能です。ひっかき傷は革の表面がささくれ立っているので、指でささくれを撫でつけてあげれば目立たなくなる可能性はあります。
また、ミンクオイルなどを塗り込んで全体を濃くすれば傷が目立たなくなります。

■ビフォアケアで予防

常に革を「健康的な状態」にしておくこと、防水スプレーなどで革の表面に被膜を作ってあげることで汚れや傷が付く程度を低くすることができます。


■皮革製品の保管方法

上手に皮革製品を保管し、カビの発生や型崩れをを防ぎましょう。理想的な保管場所は風通しの良い暗い場所と言われていますが、クローゼットの奥に置かれるのが現実だと思います。押入れもそうですが、そのような場所は風通しが悪く湿気がこもりやすいので、近くに除湿剤を置いて、できるだけ湿度がこもらないように配慮してください。

・長期保管する前には陰干しで十分に乾燥させる
・新聞紙などを詰め込んで形を整える
  内装生地が淡色の場合は白い紙やタオルで新聞紙を包んでください。
・ビニール袋、箱など通気性の悪いものには入れない
  不織布の袋に入れて保管するのが最適です。
・跡が付いてしまうので上に重い物を置かない
・色移りを防ぐため、他の商品に接しないようにする
・たまに風通しの良い場所で陰干しする
・日焼けするので日光や照明のあたる場所は避ける
・長期保存した後、使用する前に栄養クリームを塗る


■お薦めのケアグッズ

・ケアセットA-LOOKセレクトA
・防水スプレー
・栄養スプレー